音を伝える 音で伝える

舞台音響の草分け辻亨二

舞台音響プランナー辻亨二

舞台音響プランナー辻亨二

弊社松竹ショウビズスタジオの創業者辻亨二は、劇団新派音調部責任者(附師)四代目中村兵蔵氏から明治、大正の生活に馴染んだ音について学びました。舞台音響プランナーとして代表的な作品は、昭和35年明治座「京舞」、「花のいのち」、昭和42年新橋演舞場「ああ、同期の櫻」、昭和44年歌舞伎座「建礼門院」、昭和57年サンシャイン劇場「アマデウス」、平成9年国立劇場「楊貴妃」(辻亨二「続・心に残る音」より)などです。この「芝居心」のある「音響効果」の企画制作は現在に引き継がれています。

心に残る音

辻亨二。舞台音響家として四十余年。
新派・歌舞伎は言うに及ばず、新国劇や商業演劇全般の音を創造し続けた艱難辛苦の音響効果作りを涙と笑いに転じた好エッセイです。
無いはずの<霧の音>はどう表現して誕生したのか。
名優・花柳章太郎がテープレコーダーの故障を救った気転の一言。
実物の音の録音よりも、虫笛の方がより本物らしく聴こえる舞台の不思議。
劇作家・演出家・俳優とがっぷり四つに組んだ数々のエピソードは、そのまま演劇側面史でもあります。

「心に残る音」辻亨二著

「心に残る音」辻亨二著

「続・心に残る音」辻亨二著

「続・心に残る音」辻亨二著