お知らせ
下平実奈[歌舞伎座音響室所属]

歌舞伎座音響室所属
2021年入社(5年目)
日本工学院専門学校クリエイターズカレッジ演劇スタッフ科卒業
Q:入社したきっかけはなんですか?
過去に日本工学院の先輩が松竹ショウビズスタジオ(株)に在籍していたことからこの会社を知り、調べていく中で“この会社なら歌舞伎やストレートプレイ等の様々な演目に携われる”と思い入社しました。
Q:前の質問を受けての質問ですが、入社してみて実際の環境はどうですか?
入社後は歌舞伎座での研修がスタートし、私は歌舞伎を人生で一度も観たことがなかったので“まずは歌舞伎のことを深く知りたい”という思いが強くありました。
ですので入社してから暫くの間は、様々な演目に携わることよりも歌舞伎座での仕事を1つ1つ頑張りたいという気持ちでした。
ですが歌舞伎のことを覚えていく内に段々と考え方が変わり、“もっと色々な世界を見てみたい”“もっと成長したい”という思いが強くなっていきました。
それからは上司や先輩方に歌舞伎座以外の現場にも入りたい旨を伝えて、自分から「◯◯の現場に同行させてください」という内容のメールを送り、現在は歌舞伎座での仕事に影響が出ない日程の現場に同行しております。
外の現場で実際にオペをした時の興奮や感動は今でも忘れません。
また現場に同行することを快くOKしてくださった先輩方にも感謝しております。
どこの会社でも同じだとは思いますが、自分の意見をしっかり伝えること・機会を待つだけでなくチャンスを掴むために自分から行動することは非常に大切なことだと改めて感じました。
Q: 現在の主な業務内容は?
現在は主に、マイクのオペレートや効果音出しを担当しております。
Q:印象に残っている演目と理由は?
いくつかありますが、最近の演目でしたら2025年1月に歌舞伎座で行われた「陰陽師 鉄輪」が印象に残っております。
この演目では音出しを担当しましたが、役者の熱が卓に付いている私にも伝わってくる程幻想的な物語でしたので、“どのような間で音を出せばその世界観がお客様に伝わるか”“登場人物の苦しい心情を表現するにはこの効果音をどのようなフェーダー操作で出せば良いか”等、自分の中で特に効果音と向き合った1ヶ月でした。 大変ではありましたが、終わった後の達成感もあり非常に楽しかったのを今でも鮮明に覚えております。
Q:松竹ショウビズスタジオの印象はどうですか?
歌舞伎座の中で言いますと、仕事の時だけでなく日常的にコミュニケーションをしっかり取り、先輩後輩関係なくお互いが自分の意見を伝え合える環境だと思います。
私も自分の意見は伝えますし、逆に後輩たちが自分の意見を伝えてくれると“有難い、嬉しいな”と思います。
Q:仕事をする上で気をつけている事はありますか?
マイクオペレートの場合はお客様が聞き取りやすいレベル・音質になるよう心掛けており、歌舞伎座の場合は音の響き方が他の劇場とは異なるのでそういった点も考慮しております。
お客様の立場になって客観的に音を聞くことが重要だと先輩方から学び、私もその点は非常に大切にしております。
音出しの場合は、一つ一つの効果音が流れることによってその場面にどのような印象をもたらすかを考えながら叩いております。
また歌舞伎の音出しの場合は音を出す間の取り方が独特なので、その点も意識しながら本番を行なっております。
Q:今後の目標について教えて下さい
今後は歌舞伎以外の公演にも多く携わって経験を積み、今以上にスキルアップしていきたいです。
また入社時から歌舞伎座配属なので、それを活かして歌舞伎のプランナーにも挑戦してみたいと思っております。

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